波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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「巌流島」(配信)

脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦
出演:横浜流星中村隼人ほか

2023年4月2日「巌流島」を配信で観た。2023年2月に明治座で収録されたもの。日本全国での公演が終了し、ぴあ・イープラス・Huluで配信された。チケット代は配信としては高めの5千円。

宮本武蔵佐々木小次郎の決闘というよく知られた題材を、宮本武蔵佐々木小次郎は仲間だったという設定で描いた。

友と、強くなって敵を倒す、という少年マンガでおなじみの世界。万人向けに非常に分かりやすく展開する点も含め、自分の好みからすると興味を持ちにくい内容だったのだが、それでも見終わった後に戦う二人の姿が瞼に焼き付いていた。映像としてよくできている。

殺陣は動きが機敏で見応えがある。しかも場面が多いし人数も多い。そして美しい。殺陣を見せるエンターテイメントなんだと思う。

横浜流星宮本武蔵は終始目がギラギラしていて、異次元の面構えがいい。ちょっと劇画的な世界観をその眼圧で支えている。

具体的なセットはなく、映像がセットの代わりにも殺陣の演出にも使われている。竹が動いてセットに変わる映像は演劇的な空気を生み出していて良かった。

芝居は、展開も演出もあっさり進み、仇役もものすごく軽い。主役の二人の関係だけに焦点を絞っていることがよく分かる。

2幕で休憩が入って正味150分。劇場で見るなら気にならない長さだが、配信だとまとまった時間を確保するのがちょっと大変という感想。長いから2回もフリーズして再起動したし。配信のおかげで見ることができたが、長い作品の配信はきびしい。