波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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辻仁成「ギター1本、路上再び」SHIBUYA-AX

辻仁成 メッセージ 2007
8/15(水)夜、福岡公演が先にあって、東京公演2日間の初日。キャパ500人位でかなり入っていた。ライブは7年ぶりだそうで、ステージ・客席ともやや緊張感の中始まった。外見はあまり変わってない。黒い細身のパンツにバンダナだし。ギターは練習してきたのか、かなりジャカジャカ弾いていた。今回初めて気付いたのだが、ソロになってからの曲は曲調はともかくブルースなのだった。流れて行ってしまう毎日の辛さを歌う。エコーズだとそこに連帯感の幻を見られたけど、ソロの曲は救いなしに人生の辛さを歌っていて、カタルシスが得られにくい。前はそれが不満だったのだけれど、三十代半になって聞くと痛い位に染みる。自分の人生これでいいのかと。そんなことに気付いていた終盤「JACK」からただ涙。懐古ではなくて、自分の根っこを確認した思い。いいコンサートだった。