作・演出:平田オリザ、出演:木引優子、鄭亜美、酒井和哉ほか
2/10(日)マチネで観た。超満席。テロによる社会変革を目指す組織のテロ前の打ち合わせを舞台に、組織と個人の問題を描く。いやーな議論のテクニック、イデオロギーの空虚な言葉、非常によく書けていて、学生時代を思い出した。分かってはいても、その場ではこういうのが力を持つのは場の引力か。大人はその場で勝てばいいというものではないですね。感情の表に出た議論、というとげとげしい舞台だが、抑制が効いて、自分にとって守りたいものがくっきり浮かび上がる舞台だった。だいぶ古い戯曲だが、平田オリザの女性の書き方は本当にうまくなったと思った。この本もほぼ女性の話だし。