作:テネシー・ウィリアムズ、演出:松尾スズキ、出演:秋山菜津子、池内博之、鈴木砂羽ほか
4/17(日)マチネを観た。松尾スズキ演出と聞いて想像するものとは違い、びっくりするくらい王道、直球勝負の演出だった。本もほぼそのままと思われる。今まで観た「欲望という名の電車」の中で一番本の良さを伝えていたと思う。こんなにいい台詞があったとは。主要登場人物がそれぞれが魅力的に存在していて、行動に筋が通っている。粗暴なだけのスタンリーじゃなく、振り回されるだけのステラじゃなく、可哀相なだけのブランチじゃない。松尾スズキって普通に上手いんだ、という驚きがあった。欲望という電車に乗って、墓場という電車に乗り換えて、ついたところが天国だといいと心から願った。空席かなりあり。見るべき。