波打際の舞台日記

演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いていこうと思います。

「さるすべり~コロナノコロ~」(配信)

女々しき力プロジェクト序章
作:渡辺えり
演出:渡辺えり木野花
出演:木野花渡辺えり

2020.8.8.(土)「さるすべり~コロナノコロ~」の17時の回を配信で観た。

座・高円寺1で上演されている舞台の生配信。客席は約半分の入りで満席だと思われる。

時間前に舞台にはバイオリンとベースの人。顔を覆う黒い布で中東っぽい雰囲気を醸し出していて、流浪の民という設定らしい。

内容も、どこの国なのか、どういう設定なのか、役者と芝居の中身と混然とした舞台。

忘れてしまったりずれていったりという断章の感じが老人の意識そのものを表しているようだった。

タイトル通りコロナウイルスによる自粛を受けた新作。

八月の鯨」みたいな作品を上演するために集まった老女優もしくは年老いた姉妹が、なんで自粛しているのかを思い出せないところから始まる。

メタ演劇的に語られてもいたが、木野花の現実を感じさせるカッコ良さと、渡辺えりの情多めのファンタジー世界の違いがくっきり見えて、いいバランスだった。ヘルマン・ヘッセかっこいいなあ。

人生を思う芝居なのだけれど、観劇後は軽く明るく楽しい気持ちになった。配信1500円で家で気軽に演劇作品にアクセスできるのはすごくいい。1時間半。

 

八月の鯨はこんな映画↓


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ヘルマン・ヘッセとは↓


ヘッセ詩集 (新潮文庫 ヘー1-19 新潮文庫) [ ヘルマン・ヘッセ ]