2021.6.13.(日)竹内まりや「LIVE Turntable Plus」をアンコール配信で観た。
開演は21:00。その前の20:40からラジオの「山下達郎サンデー・ソングブック」風の夫婦放談Plus(音声のみ)があって、配信ライブについてのこだわりを語った。この話は後ほど。
ライブ本編は、アルバム「Turntable」の購入者応募特典のライブが新型コロナウイルス(COVID-19)で開催できなくなり、代わりにZepp Tokyoで収録して配信されたもの。
本編の後には2010年から2014年のライブ映像6曲。
夏フェスの映像ってなんでこんなに気分が上がるんだろう。
ライブ両方合わせて100分。自分のお目当ての達郎バンドがしっかり映されていて勝手に大喜び。ライブっていう空気の映像には演奏のアップが必要なんだろうな。
練られた演出がかっこいい本編
大きなライブハウスでステージがしっかり作られていて、フルバンド編成。夫婦放談Plusで語られていたが、豪華なTV収録という印象だった。曲間は編集してるし。
客席にはレコードプレーヤー(ターンテーブルですね)とアナログ盤のセット。この上で演奏する場面もあり、これがすごく映像映えする。
ビジュアルはいつまでもかわいい竹内まりやだが、ライブはかっこいい。歌の中低音のカッコ良さ、曲のスタイリッシュさのイメージがステージ演出に生かされている。
プロデュースのクレジットは竹内まりや本人だったと思う。
中盤ではレコードプレーヤーのセットの上で、竹内まりや・山下達郎・三谷泰弘に佐橋佳幸のギターでPPMの曲を2曲。断然竹内まりやがかっこいい。
洋楽のコピーを配信するのは許可とか許諾料とかの交渉が大変と聞いているので、交渉したんだなあと感嘆。洋楽カバーが多いアルバムのライブだから避けては通れなかったのかな。そういえば山下達郎ライブ配信でもやってたっけ。
難波弘之のピアノ、佐橋佳幸のギターのいい音に聞きほれ、過去のライブ映像では最後に「人生の扉」「いのちの歌」で人生を重ねる深さにじーんと来て、素敵な時間だった。
チケット販売が早く終わる・アーカイブなしに注意!
MUSIC/SLASH(ミュージック・スラッシュ)での配信で、以下が他の配信と違う。
・見逃し配信はなし。
・録画防止の対策をしているらしい。画面右上に識別番号が入ってる。
・チケット販売が早く終わる。配信チケットは前日・当日の購入が圧倒的に多いという話を聞いたので、買い忘れる人が多かったのではないだろうか(←私だ)。それでアンコール配信があったのだろうと推察する。
この違いはかなり大きく、よほど意識しておかないと「チケット買えなくて見られなかった」「アーカイブないのについ目を離した」という失敗をしてしまう。ご注意ください。
ほかのライブ配信のトレンドは、生で同じ時間を過ごし、チャットしながら盛り上がり、映像は後から何回も見るという方向に向かっている。
それとはかなり別物。リアルライブに近いところを目指していると感じる。見る方も緊張感と集中力がいる。
こだわりの音質、ライブ感の実現に必要なのは?
夫婦放談Plusで山下達郎が語っていた配信のこだわりは、音のバランスと、ライブと同じ時間尺で見ること(早送りや一時停止を嫌がっていた)だった。
MUSIC/SLASHは音質にこだわるサービスで、音と映像では音を優先するらしい。確かにライブ配信って映像が止まっても音が流れていれば許せる。
ただ、音や映像が意図した通りに伝わるかどうかは、家庭の環境に依存してしまう。ネット環境とか、スピーカーの音質とか。今回も自分は一瞬音が途切れたし、途中で雨が降ってきた。
生ライブと同じ感覚を実現しようとすると、送信側だけではなく、受信側の環境整備が必要。条件は、いいネット環境・音響設備と、外界から遮断されていること。
となると結局、カラオケルームなどに「出掛けて見る」ことが必要なんじゃないだろうか?