波打際の舞台日記

音楽ライブ・演劇を中心に、舞台の感想・意見などを書いています。

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谷山浩子「猫森集会2023 season20」こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ

<Aプログラム>~みもりんと四年越しの約束~
出演:谷山浩子石井AQ
ゲスト:遊佐未森

2023.9.15.(金)こくみん共済coopホール/スペース・ゼロで開催された「猫森集会2023」に同居人と参加した。

この日は猫森集会の初日、Aプログラム。昨年からゲストを招いたAプログラム・Bプログラムと、トークショーのCプログラムの3プログラム制になり、しかも各1日になったのでチケットが激戦になった。2022年の反省を生かしてチケットGET!

遊佐未森との共演は4回目の正直

遊佐未森は2019年の猫森集会のゲストだったのが、谷山浩子の喉の不調で公演中止。その時はたしかチケット取れなかったんじゃないかな。(行こうとしたCプログラムが当日中止になった話はこちら)

namiuchigiwa.hatenablog.com

その後リベンジ企画がコロナで中止になり、あるいは発表されないまま消え、今回が4回目のチャレンジだったそうだ。ゲリラ豪雨で中止にならなくて良かった。

ソロパート、そしてゲストコーナー

冒頭1曲目は谷山浩子の弾き語りで「鳥籠姫」。2曲目から石井AQも入り、ゲスト前のテーマは「人間と人間じゃないもの」。(鳥籠姫ってまじに鳥のおもちゃ?なのかー ことごとく比喩だと思ってた)

そしていよいよゲストの遊佐未森のコーナー。お互いの曲にボーカルやピアノ・コーラスで参加して、がっつり10曲くらい演奏した。

遊佐未森谷山浩子の影響を感じた

遊佐未森の曲というか存在はものすごく懐かしく、1990年頃、あるときふと遊佐未森の話題になって、同じ部屋にいた3人が一斉に考察を語り始めたのを思い出した。当てはまるジャンルが見当たらなくて、みんなでどこかに分類したくて仕方なかったとき。

当時自分はまったく思いつかなかったのだけど、意外に遊佐未森谷山浩子大貫妙子の明るいファンタジー路線の系譜だと感じた。「パセリ パセリ」とか聞いて影響受けたんだろうな。好きなことを歌っていいという開拓者の後に道はできて、それが青葉市子とかまでつながっていると考えると楽しい。

選曲は共通項である比較的まっすぐで柔らかな「白」(善悪でいうなら天使サイド)の曲が中心だったため、お互いの曲を歌うときも、解釈の違いよりも声質などのテイストの差が前面に出た。「薔薇の歌」は浩子さんが見立てた通り、遊佐さんの声にぴったりだった。

新曲「向日葵とわたし」

遊佐未森・作曲、谷山浩子・作詞による新曲「向日葵とわたし」も披露された。今回は邪悪な展開ではなく(!)、ヒマワリが歩くほのぼのとした内容。かわいくていいけど、これはやっぱり谷山浩子のアルバムにしか入れられないんじゃないかな。

ヒットの条件は大衆の半歩先と聞いたことがある。浩子さんの唯一無二のオリジナリティは世の中とは全然違う想像力から来ているので、どうぞこのまま作り続けてほしい。

二人で歌う「月と恋人」も聞けて嬉しかった。

次回は全編集中できるように整えて臨みます。(反省)

過去の猫森集会を振り返ってみたい方はこちら。

namiuchigiwa.hatenablog.com